社会を勉強していくうえで世界地図は欠かすことが出来ません。実際の位置をしっかりと子供自身が目で確認しながら学習をしていかないとどうしても頭の中でイメージをすることが出来ないですし、勉強の効率も悪くなってしまいます。
世界の地理などを勉強するときに、地球儀であれば球状ですので実際の地球のミニチュア版としてしっかりと位置関係を確認することが出来ます。
一方で、紙の世界地図ですとどうしても丸い地球を2次元で表現しなければいけないため、なんらかのことを施さなければいけなくなってしまうのです。
このように紙で描く世界地図は表現の仕方によっていくつかの種類に分かれています。その中でもテストや受験勉強という点で覚えておくべきなのは、①メルカトル図法、②モルワイデ図法、③正距方位図法でしょう。
私たちが普段見慣れているのは①のメルカトル図法ですが、実はこの図法にはメリットもある一方でデメリットもあるのです。
そこで、それぞれの図法の特徴やメリット・デメリットを考えていきましょう。
私たちがよく見かける世界地図の図法です。球状の地球を長方形に引き伸ばして表現しています。特徴としては、緯度や経度が均等にあらわされているということです。
メルカトル図法のメリットといえば、見やすいということでしょう。見やすいからこそ、一般的な世界地図として広く使われているのだと思います。
その一方で、本来は球状の地球を長方形に引き伸ばしていますので、緯度が高くなればなるほど実際の面積よりも大きくなるうえ、距離も実際よりも長く表現されてしまうということです。
先ほどのようなメルカトル図法のデメリットを減らす図法がモルワイデ図法です。球状の地球を楕円形で表現することで、緯度が高くなっても面積が異なることがありません。
しかし、この図法を用いてもまだ距離は実際とは異なってしまいますし、ある地点からの方位が実際とは異なることになってしまいます。
球状の地球を丸く表現している図法です。円の中心からの距離や方位は正しく表現することが出来ます。しかし、円の端の方に描かれている地図は非常に形がゆがんでしまい、かなり見にくい印象が強いです。
このように、どうしても地球が球状であるため、2次元の世界地図ではどのような図法を用いたとしても何らかの歪みが生じてしまうのです。