大和朝廷という名前は耳にするけれど、詳しいことはよく分からないという子供が多いです。非常に曖昧にしてしまうよりも、覚えるべきポイントをしっかりと絞って学習を進めていくことが効率的とも言えるでしょう。というのも、実際のところ大和朝廷については現代では分からないことだらけだからなのです。
まず、大和朝廷とはという定義は非常に難しいため議論もありそうですが、ここでは簡単に大王(のちの天皇)を中心とした「くに」の政府(政権)と考えておきましょう。
もともとは大和(奈良県)の豪族が連合してつくった政府とも言われています。
大和朝廷に関する議論は多いですが、小学校での社会の勉強ということを考えると、天皇を中心として政治を行っていたというところがポイントになってくると思います。
倭の五王についても歴史で勉強をします。ここでいう倭の五王は日本の5人の天皇と思われますが、具体的に誰のことを指しているのか正確なことは分かっていないのが現状です。まだ解明されていないことを理解するというのも難しいことなのですが、あくまで小学校の勉強と割り切ってポイントだけを学ぶようにしましょう。
まず、倭の五王がいたということは、中国の「宋書」に記されているということと、この倭の五王のうち3人は応神天皇・仁徳天皇・雄略天皇と考えられているということです。
もちろん、本当にこの3人が倭の五王に該当するのかどうかを完全に検証されていませんが、一応有力な候補というくらいに考えて勉強を進めるのがいいと思います。
大和朝廷を考える上でキーワードとなるのが天皇です。そして、倭の五王を考える上でもキーワードになるのが天皇です。同じ天皇というキーワードで接点があるので、大和朝廷と倭の五王との関係性が気になるのですが、これについても正解が分からないというのが現状でしょう。
ですので、小学生が歴史の勉強を学ぶという観点からは、一応大和朝廷と倭の五王というものは、切り離して考えてみるというのが無難なように思います。