室町時代には固有の文化が多くあります。テストや試験などでもよく出ますので、ポイントを整理しながら勉強していきましょう。中国を通じた大陸文化に日本の古来の文化が融合していくというのが室町時代の文化の特徴と言えるでしょう。また、民衆の間にも文化の広がりを感じることが出来ます。
室町時代には多くの産業・商業・都市・交通も発展しています。覚えるべきことが多く混乱しがちですが、しっかりと整理をしながら勉強を進めていくようにするといいでしょう。
室町時代の代表的な建築物といえば3代将軍の足利義満の金閣(鹿苑寺)や応仁の乱にも関連している8代将軍の足利義政の銀閣(慈照寺)などが有名です。金閣(鹿苑寺)は北山文化とも呼ばれていて、銀閣(慈照寺)は東山文化とも呼ばれています。
室町時代の建築手法といえば、書院造です。この書院造の特徴としては、明障子・違棚・付書院などが施されているということです。
室町時代には歴史的な庭園も造られています。当時の代表的な庭園としては枯山水という水を使わずに石で山水を表現する手法があります。大徳寺大仙院庭園や竜安寺庭園がこの枯山水の手法で有名です。
室町時代の代表的な美術といえば、水墨画が挙げられます。水墨画とは、墨を用いて濃淡や明暗を表現する手法です。代表的な作品には、雪舟の「天橋立図」などがります。
このようななかで室町時代の後半から活躍するのが狩野派と呼ばれる一派です。狩野派は江戸時代まで長く活躍していくことになりますが、室町時代に活躍した狩野派は、狩野正信と狩野元信です。
室町時代の芸能としては、伝楽や猿楽などの芸能を観阿弥や世阿弥によって能楽として発展させたことでも有名です。さらには、茶の湯や生け花なども出てくることになります。
室町時代には連歌がさかんに詠われるようになりました。連歌とは、和歌の上の句と下の句を別々の人が交互に詠むものです。
また、多くの歴史や軍記も書かれています。代表的な作品には、「太平記」や「義経記」などがあります。「太平記」は、南北朝時代の動乱を描いた軍記であり、「義経記」は、源平合戦での功労者でもある源義経を描いた軍記です。
庶民にも読まれる話も多く書かれました。お伽草子と呼ばれています。「一寸法師」や「浦島太郎」などは私たちにも非常に馴染みが深いです。