小学校の社会で政令指定都市ということも出てきます。大人の方は聞いたことがあるという方が大半でしょうが、正確な定義についてはあまり広く知られていないと思います。少々小学生には内容が高度ではありますが、コンパクトに要点を整理しながら学んでいくとよいでしょう。
まず、政令指定都市とは、人口50万人以上で内閣の指定を受けた都市です。実際は70万人以上くらいの都市から該当していますし、多くの都市では100万人を超えています。
このような政令指定都市についておさえておくべきポイントは2つでしょう。
まず第1に、政令指定都市には都道府県なみの自治権が与えられているということです。
そして第2に、政令指定都市では区を設けるということです。東京都には23区がありますが、東京都の場合は特別区であり、政令指定都市の場合には行政区ということになりますので、同じではないということには注意が必要でしょう。
小学生が社会という科目の中で知っておくべきことと言うと、具体的にどこの都市が政令指定都市になっているのかということでしょう。現在は20の都市が政令指定都市となっていますが、もちろん今後は変動していくことも予想されますので、勉強をする際には最新の情報を確認しながら学んでいくようにしてください。
ちなみに、現在の20の政令指定都市は次のようになっています。
札幌市(北海道)、仙台市(宮城県)、さいたま市(埼玉県)、千葉市(千葉県)、横浜市(神奈川県)、川崎市(神奈川県)、相模原市(神奈川県)、新潟市(新潟県)、静岡市(静岡県)、浜松市(静岡県)、名古屋市(愛知県)、京都市(京都府)、大阪市(大阪府)、堺市(大阪府)、神戸市(兵庫県)、岡山市(岡山県)、広島市(広島県)、北九州市(福岡県)、福岡市(福岡県)、熊本市(熊本県)
この20都市の中で、もっとも最近に政令指定都市となったのは、2012年4月1日の熊本市です。今後の動向にも注意をしてください。
小学校の子供ですと、政令指定都市と都道府県庁所在地を混同してしまうことがありますので、違うのだということを意識しながら学習していくことが必要です。ただし、多くの都市が政令指定都市であり、都道府県庁所在地でもあります。ですので、異なるという都市について理解するというのが覚えやすいでしょう。
都道府県庁所在地ではない政令指定都市は以下の5つです。
川崎市(神奈川県)、相模原市(神奈川県)、浜松市(静岡県)、堺市(大阪府)、北九州市(福岡県)