理科が苦手な子供の克服と勉強法

小学校で学ぶ理科は広範囲にわたります。理科が苦手な子供は、ただ教科書を暗記しようとしてしまいがちですが、無理に覚える前に観察をして自分自身で経験を重ねることが大切です。自分自身で見たり触ったりすることで、目で見るだけよりも印象に残るからです。

ですので、いきなり教科書を読み込むだけでは覚えるだけでも大変ですし、すぐに忘れてしまうことが多くなってしまいますので、できるだけ多くの体験をしてみるといいでしょう。

 

理科が苦手な子供の主な特徴

理科では動植物の様子から電気の流れや力のはたらきなどバリエーションに富んだ学びをしていきます。なので、分野によっては強い苦手意識を持ってしまう子供もたくさんいるんです。そこで、理科を苦手と感じてしまう子供の主な特徴を考えてみました。

 

【ケース1】ただ何となく知っているということで深い観察をしないで終わらせてしまう

 

例えば、植物や動物に関する分野ですと、これまでの経験的に見たことがある植物や昆虫を取り扱うことが多いです。なので、子供にとっては何となく知っているという意識が働くわけです。でも、本当はもっと注意深く観察をして細部まで気を配っていく必要があるわけです。

 

植物が実際に発芽をしていく様子を時系列で理解したり、昆虫の体の様子がどうなっているのかということを知ることが目的のはずなのです。興味を持ってじっくりと見ることで始めて知る発見があるわけです。

 

【ケース2】実験では何を試そうとしているのかや、結果から何が分かるのかを理解できていない

 

理科では頻繁に実験がおこなわれます。でも、子供には何を目的としてこの実験をしようとしているのかが理解できていないことが多いです。そうなってくると、実験結果で何が分かったのかも曖昧のままになってしまうわけです。

 

実験に関連する出題はこれが理解できないと回答が難しいはずです。暗記したことだけで回答するよというよりは、柔軟な思考で考え抜くことを求められていると考えられるからです。考えることができるかどうかがポイントになってくるでしょう。

 

【ケース3】電流の流れや力のはたらきなどは目に見えないためにイメージがつきにくい

 

動植物などとは違って電流の流れや力のはたらきというのは目に見ることができないため、どうしてもイメージを掴むことが難しいことがあります。並列つなぎと直列つなぎなどが代表的かもしれません。

 

なので、ついつい子供はとっつきにくいから嫌いと思って敬遠をしてしまうことが多いわけです。でも、豆電球の明るさなどで実際には説明をしていくのですが、覚えるべきポイントが分からずにそのまま放置をしてしまうわけです。

 

【ケース4】覚えるだけで勉強を終わりにしてしまい、考えることまで学習が進まない

 

理科では、覚えるべきポイントとその知識を使って考えることとの両方が問われることが多いです。覚えるべき用語や性質さらには特徴はまずはしっかりと正確に書けるようになることが第一歩になるでしょう。

 

でも、これだけでは理科の問題を解いていくには不十分になってきます。理解した知識を使って考えさせることが多いからです。ただの暗記だけですぐに回答ができるわけではないので、考えさせる問いに対しては、知らないからという理由で回答できないことになってしまうわけです。

 

【ケース5】探究心や好奇心を持って知りたいという気持ちになれずに勉強している

 

子供が探究心や好奇心を持ちながら学習をしているのかどうかということでも随分と成績に差が出てくることがあります。特に理科ではその傾向が強いかもしれません。さらっと教科書を読んで終わりではなかなか理科の実力を高めることは難しいわけです。

 

通り一遍のことを読み流すだけでは気づかないような事でもじっくりと興味を持って学んでいくうちに新たな発見があったり、そういうことだったんだと自分の中で納得できたり腑に落ちてくることがでてくるはずです。

 

理科の苦手をなくすためにはどうしたらよいの?

理科が苦手な子供は理科って面白くないし興味がわかないと思っていることが多いかもしれません。なので、テスト前などにあまり気持ちが乗っていない状態でざっと目を通すくらいの勉強で済ませてしまっていることもあるでしょう。

 

でもこれですと、興味がない→あまり勉強したくない→成績が上がらない→理科が嫌い といった負の連鎖を引き起こしていくことになってしまいがちです。まずは、理科が面白いなって感じることができるかどうかがポイントになってくると思います。

 

子供が一人で教科書を読む時間を増やすだけではなかなか興味が上がってきませんので時間の割には点数の方は変わらないということもあります。今までの学習方法とは違った生きた学びを取り入れていくことがおすすめです。

 

おすすめの理科の勉強法

まずは、いきなり点数を上げることを意識しすぎないで理科への興味を引き立てていくことを優先してみるといいと思います。これまでは苦手だからこそ勉強時間も多くはなかったと思いますが、楽しいと思えば徐々に自主的に学びだしていくことも期待できます。

 

問題はどうやって子供に興味を持たせるのかということになるわけですが、図鑑などを活用するといったことも考えられますし、休日などに博物館に出かけるということもあるでしょう。

 

ちなみに、わたしのおすすめはスタディサプリを使って理科の勉強をおこなって克服していくというやり方です。授業のコマ数も多くて日々勉強を積み重ねていくことができますし、プロの講師の方の授業を楽しめるので子供も喜んでくれるからです。

 

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(参考記事)

>> スタディサプリの理科(小学生)

 

 

植物を勉強するときはできるだけ実物を見て観察すること

理科での植物の勉強では花の作りや分類などがありますが、植物ごとの特徴をしっかりと自分自身で観察をしたうえで教科書や図鑑と見比べていかないとどうしても覚えることが多くて正確な知識を身につけることができなくなってしまうでしょう・・・

 


種の発芽と成長を学ぶには実際に家庭で観察してみる

観察力を培うことで理科の成績を大きく上げることができますが、そのような中でも種の発芽と成長の分野は家庭でも実際に発芽の過程が簡単に見れますので、親子で楽しみながら観察をしてみることがおすすめです。まずは子供自身の目で見て学ぶことをしてみましょう・・・

 


光合成のしくみを整理してみよう!

植物の育ち方を勉強していくうえで光合成のしくみを正確に理解する必要があります。何となく知っているだけですとなかなか良い点数にはなりません。覚えるべきポイントを整理してしまえば、光合成に関する実験の問題などにも柔軟に対応できるようになります・・・

 


昆虫の体のつくりは図鑑を見ながら勉強すること

昆虫の体のつくりをいきなり覚えようとするのではなく、最初はじっくりと昆虫の写真を図鑑などで見てみることから始めてみましょう。子供自身が目で昆虫の体の特徴を確認することが必要です。そのうえで、それぞれの昆虫の口や足の形状がどうしてそうなっているかを考えましょう・・・

 


昆虫の育ち方(完全変態と不完全変態)の違いを知ろう!

昆虫の育ち方には大きく分けると3パターンがあります。それは、完全変態する昆虫と不完全変態する昆虫と変態をしない昆虫です。まずは、完全変態する昆虫はどのような変化をしていくのかをしっかり学んで、不完全変態との違いを理解しましょう・・・

 


ばねの性質を勉強するときのポイント

ばねはなかなか内容も難しいので、覚えるべきポイントを整理して勉強をしていくことが必要になります。見えない力を学ぶことになりますので、苦手意識を持ってしまいがちな分野ですが、今なにを学んでいるのかということを見失わないようにしていきましょう・・・

 


てこの3点は身の回りの物でイメージすること

てこの3点とは、支点・力点・作用点のことをいいます。それぞれの定義をしっかりと覚えることから学んでいきましょう。私たちの日常生活で日頃よく使うものの中には、てこの3点を利用している物が多いです。どのようなものがてこの3点を利用しているのか考えてみましょう・・・

 


上皿天秤(てんびん)の使い方のポイントはここ

上皿天秤を使って物の重さを計るということを学びますが、まずは上皿天秤の各部の名前をしっかりと覚えることから始めましょう。実際に物の重さを計るときには必ず水平な場所に置くことが必要です。重さを計るときには分銅を使用しますが、大きく2通りの計り方があります・・・

 


電流や回路では、用語の定義と単位をきちんと把握する

電流や回路の分野では目に見えない力を扱うこともあって、どうしても子供は視覚でとらえることがしずらいともいえます。まずは、電流・電圧・抵抗の3つについて、用語の定義と単位、そしてそれぞれの関係にポイントを絞ってしっかりと理解をしましょう・・・

 


直列つなぎと並列つなぎは対比しながら覚えること

電流のなかでは直列つなぎと並列つなぎについても勉強します。まずは、それぞれの定義を正しく覚えることです。そして、豆電球と電池のそれぞれのケースで直列つなぎと並列つなぎの時にどのような差が生まれるのかを対比しながら覚えるといいでしょう・・・

 


水溶液の分野は濃度の計算もできるようにすること

水溶液という言葉はなんとなく知っているけれど、詳しくは知らないという子供もいます。どのような定義でどんな特徴を持っているのかをもう一度正しく理解しましょう。この分野では、濃度を計算するという問題もよく出ます。計算までしっかりと練習することが大切です・・・

 


太陽の動きを勉強する際に覚えておきたいポイント

理科では太陽の動きについても学びますが、ここで押さえておきたいことは、太陽が大きいということと遠くにあるということです。そして、1日のなかで太陽が動いて見えるのは自転のためで、1年の四季により1日の太陽の動きに違いがあるのは公転のためなのです・・・

 


月の動きと満ち欠けを勉強する際に覚えておきたいポイント

月は日によって形が違って見えます。どうしてそうなるのかということをしっかりと理解をするためには、太陽と地球と月の位置関係をイメージすることが出来るということが大切です。地球も月も公転していて日々動いていることをよく理解しましょう・・・

 


季節ごとの星座や星の名前は楽しく学ぶこと

夜空の星座は季節ごとに見えるものが変わります。できるだけ家族で夜空を眺めてみると普段気づかない発見があるでしょう。1等星は明るい星ですのでしっかりと探せばきっと見つかるはずです。星の名前は覚えにくいですが楽しく学ぶように心掛けましょう・・・

 


夏の大三角形を探してみよう!

はくちょう座のデネブ・わし座のアルタイル・こと座のベガを結んだ三角形のことを夏の大三角形といいます。夏の大三角形は七夕のお話としても有名です。わし座のアルタイルが彦星であり、こと座のベガが織姫星なのですが、親子で夏の夜空を探し見るといいでしょう・・・

 


冬の大三角形を探してみよう!

オリオン座のベテルギウス・おおいぬ座のシリウス・こいぬ座のプロキオンを結んだ三角形のことを冬の大三角形といいます。天の川の反対側にこいぬ座がありますが、神話を思い出しながら重ね合わせて学んでいくことで自然と覚えることが出来るはずです・・・

 


知っておきたい!北極星(こぐま座)の見つけ方

真北の方角にあるので方位を知るうえでも重要な役割を果たすのがこぐま座にある北極星です。ただし、あまり明るい星ではないので、見つけるためには周囲にあるおおぐま座の北斗七星やカシオペヤ座を探してから北極星を見つける方が一般的です・・・

 


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