足利義満は室町幕府の3代将軍です。この人物はアニメの一休さんにも登場していましたので私たち日本人にも非常になじみの深い歴史上の人物です。室町時代を勉強していくうえで非常に重要な登場人物であるということは間違いなく言えるでしょう。
というのも、足利義満が行ったことは歴史的な意義の多いことが多いため、テストや試験でもよく主題がされています。ですので、足利義満に関することをしっかりとまとめて学習していくことがおすすめです。
まず、室町幕府のこれまでの状況を確認することから始めましょう。ポイントになるのは後醍醐天皇による建武の新政の失敗により、南北朝時代が始まってしまったということです。南朝と北朝とが対立をしていた時代が続いている状況の中で室町幕府の3代将軍になったのが足利義満です。
そこで、足利義満が行ったことですが、この南北朝を統一したということです。ちなみに北朝が南朝を吸収するという形で両朝廷の争いに終止符を打つことになりました。
足利義満が建てた有名な建造物は、金閣(鹿苑寺)と花の御所です。どちらも室町時代を象徴する代表的な建造物ですので、しっかりと整理して覚えるようにしておくといいでしょう。
金閣は鹿苑寺とも呼ばれている建造物です。学生時代に修学旅行で行ったことがあるという大人の方も多いかもしれません。一年中でも四季折々の風情を感じることが出来ますので何度訪れても感慨深い気持ちに慣れます。特に冬に雪化粧に覆われた金閣は心が清らかになれます。
花の御所とは足利義満が京都の室町に建てた邸宅です。ここに幕府を移しています。金閣と花の御所は足利義満が関係した建造物としてよく試験やテストで出ますので、十分に理解をしておくことがいいでしょう。
足利義満が行った歴史上の重要な出来事という点で忘れてはいけないのが明とおこなった勘合貿易でしょう。この勘合貿易を学ぶ上では当時の状況を理解しておく必要があります。それは倭寇の存在です。一言でいえば海賊ということです。この倭寇の存在は中国と貿易を交わすうえで非常に頭を悩ませる存在であったということです。
このような倭寇の存在は円滑な明との貿易をするうえで弊害だったのです。そこで足利義満は、正式な明との貿易船と倭寇とを区別するために勘合という許可証を持たせることにしたということです。これによって、明との貿易は盛んに行われています。明からは銅銭や絹織物などを輸入しています。