小学校の理科では上皿天秤(てんびん)の使い方について勉強します。そもそも、上皿天秤とはてんびんの一種であり物の重さを比べる道具です。実は、天秤というものは、てこの考えを応用している道具でもあるということです。これは意外と知られていないかもしれません。
上皿天秤の使い方を学習する前には、しっかりと上皿天秤の各部の名称を覚えるようにしましょう。
まず、上皿天秤の天秤を支えている土台の部分のことを台といいます。そして、台の上の中央部分には目もり板があり、そこには指針があります。この指針で重さを計っていくことになります。天秤の両側にはうでがあり、それぞれのうでの上にさらが乗っているという作りになっています。
上皿天秤を使って実際に重さを計る前には必ず水平な場所に置くということが必要です。指針がどちらかに偏っている状況ですと正しく重さを計測することが出来なくなってしまいます。
実際に物の重さを計測するときには、分銅を使っていくことになります。分銅とは金属でできた重りのことです。あらかじめ重さの決まったサイズの異なる分銅があります。大きいものほど重さも重いということになります。
分銅を扱う時には必ずピンセットを用いるということになります。手で持つと分銅がさびて重さが変わってしまいますので、くれぐれも注意をするようにしてください。
小学校で学ぶべき上皿天秤を使った重さの計り方は大きく分けて2つです。しっかりと理解できるようにしておくことが大切です。
まずは、ある物の重さを計るという方法です。例えば石があったとします。この石の重さを知りたいという時に上皿天秤を利用して重さを計ることが出来ます。この場合、重さを知りたい石を左側のさらに置きます。そして、右側のさらに分銅を乗せていき、指針がつりあったところで、乗せた分銅の重さが石の重さということになります。
次に、食塩を100gとりたいという時の様に、あらかじめ決まった量の物が欲しいというときにも上皿天秤を利用できます。この場合、左側のさらには100gの分銅を置きます。そして、右側に食塩を少しずつ置き、指針がつりあったところでやめるということになります。