小学校の理科で植物の育ち方を勉強する際に非常に重要なのが光合成です。植物も日々育っていますが、育つというために自ら養分を作り出しているのです。その養分を作るというために光合成ということが行われているのです。
大人の方でもここくらいまではうっすらと記憶に残っているかもしれません。ただし、大切な事はここから先です。きちんと覚えるべきポイントを整理しながら学んでいきましょう。
光合成のしくみを整理するうえで大切な事は、①何を②どこで③どうするということを整理することでしょう。
まず、①何をの部分です。これには、3つあります。それは、水・二酸化炭素・光です。水は、根から茎の中の道管を通って葉に運ばれます。二酸化炭素は、葉の表面にある気孔といわれる穴から吸収します。光は、葉の表面で取り入れます。この3つが全て揃うことが必要になってきます。
次に、②どこでの部分ですが、これは葉緑体です。葉は緑色をしていますが、これは葉緑素が緑色だからです。
最後に、③どうするの部分ですが、でんぷんと酸素を作り出しています。このうちでんぷんは植物が成長をしていくうえで非常に大切な役割を果たしているのです。
植物が光合成をしていることはなかなか実感がわきにくいということもあり、小学校の理科の授業では実験を行うことで植物が光合成をおこなっていることを目に見える形で確かめるということが行われます。
理科の実験においては、しっかりと何を確認することを目的としているのかということと、実験結果では何が分かったのかということをしっかりと意識するようにしましょう。
よくある光合成の実験ですが、葉の一部をアルミなどで覆って光が当たらないようにした時に他の部分との違いがどうなるのかということが行われます。光合成が行われたかどうかは、ヨウ素液に漬けることで判別が可能になります。
この実験の結果は、アルミで覆った部分はヨウ素液に漬けても色が変わらないということです。このことから、光がないと光合成は行われないということが確認できるのです。
理科の問題では様々なケースの実験が出題されることがあります。実際にその実験をした経験がなくても、光合成のしくみをしっかりと理解していれば、柔軟に対応ができるはずです。
上記の実験以外でも、水がない場合はどうなるのか?とか、二酸化炭素がない場合にはどうなるのか?葉緑体がない場合にはどうなるのか?というケースも想定できますが、どれも光合成には必要ですので、全て結果は光合成されずにヨウ素液の色は変わらないということが予想できるはずです。