国語の文章は、全体がいくつかの段落によって構成されています。普段文章を読む時にはあまり段落ということを気にすることなどないでしょうが、小学生の国語という場合には、それぞれの段落がどのような趣旨で分けられているのかということにも気を付けながら読むことが必要です。
段落があるにはそれなりに理由があると思ってください。前の段落から話が変わってしまうということもありますし、前の段落の話の引き続きである場合もあります。文章全体をしっかりと理解できていないと個々の段落の役割や趣旨が判断できないはずなのです。
どうしてこのように段落ごとの役割や趣旨を気にしなければいけないのかというと、段落の趣旨を問う問題が良く見受けられるからです。問題を解くためだけで気を付けるというわけではありませんが、文章全体の構造を把握するうえで段落の役割を考えるというのは大切な事だと思います。
あまり意識せずに文章をはじめから最後まで読んでも、段落がどうなっていたのかなど記憶には残っていないでしょう。ですので、最初のうちは一通り文章を読み終えたら、今度は各段落に着目しながら読み返してみるのもいいでしょう。
文章全体で筆者が言いたいことがあると思うのですが、そのような結論ともいえる主張を伝えるために、各段落が何かしらの役割を果たしてる事が多いです。なので、そのような視点で各段落の趣旨や役割は一体何なんだろうかということを確認するということです。
本を読むことと国語の文章を読むことの違いを感じるものですが、国語の文章は多少面倒に感じても段落を意識しながら読み進めることで問題をスムーズに解くことが出来るようになります。これは日々の勉強の中で培っていくしかないでしょう。
小学生の子供にはなかなか難しいことなのかもしれませんが、逆に大人よりも抵抗を感じることなく段落を意識できることもあります。このような視点で文章を読むということは慣れてくれば自然にできると思います。