小学校で星座を勉強すると夏の大三角形が出てきます。子供が夏の大三角形について興味を持つポイントといえば、七夕と関係しているということです。お話としっかりと重ね合わせて子供が楽しく学んでいけるように工夫をしていくことが大切です。
さて、夏の大三角形ですが、はくちょう座のデネブ・わし座のアルタイル・こと座のベガという3つの星を結んで出来る三角形のことをいいます。詳しくは、季節ごとの星座と星の名前で解説していますので、そちらを参照してください。
夏の夜空を彩る夏の大三角形ですが、七夕の彦星(ひこぼし)と織姫星(おりひめぼし)が出てくるというのはご存じでしょう。ちなみに、わし座のアルタイルが彦星であり、こと座のベガが織姫星ということになります。
七夕を語るうえで大切なのが天の川です。各星座や夏の大三角形を構成している3つの1等星の位置関係についても合わせて確認をしてみるとより印象に残りやすいでしょう。
七夕のお話ですが、彦星と織姫星は年に一度の七夕の日にしか会うことが出来ません。どうしてかというと、二人の間には天の川が流れているからです。実際に夜空の星を眺めていると上の図のように彦星であるアルタイルと織姫星であるベガの間にはしっかりと天の川が流れています。
古代の人間はよく夜空を眺めてこのようなストーリーを考えたものだなって改めて感心してしまいますが、確かにこれでは彦星が織姫星に会いたくてもしっかりと大きな天の川が流れていますので会うことは難しいですよね。
できれば親子で実際に夏の夜空を見上げてみましょう。夏の大三角形を構成している3つの星(はくちょう座のデネブ・わし座のアルタイル・こと座のベガ)は全て1等星です。1等星とはもっとも明るい星ですので、晴れて天気のいい夏の夜空であればきっと光り輝いて見えるでしょう。
子供にとっては家族で夏の夜空を見上げるということはとても印象に残る経験のはずです。図鑑や教科書などを見ながら1つ1つ自分の目で確かめることで強く記憶に残るはずです。できれば七夕のお話も事前に読んでから夏の大三角形を探すとより効果的となるでしょう。