小学校の理科では太陽の動きについて勉強をします。太陽は毎日見ていますので、子供にとっても身近な存在です。そんな太陽ですので、これまでの経験とも重ね合わせて考えてみるといいでしょう。
まず、太陽のことについてですが、太陽は大きいということと地球から凄く遠いところにあるということです。太陽の大きさですが、月と比べると月の約109倍です。日頃空で見る月と太陽の大きさがそれほどまでに差があるように見えませんが、実は太陽はとても大きいのです。
どうして、月の約109倍もある太陽がそこまで月よりも大きくは見えないのかと言うと、月よりもずっと遠くにあるからです。地球から太陽までの距離は約1億5千万kmです。これは地球から月までの距離のおよそ400倍も遠い所に位置しているのです。
このように少し太陽の大きさや距離を学んだうえで昼間に太陽を見るととても感慨深いものですね。
太陽は動いて見えますが、実際は動いているのは地球です。刻一刻と動きを見せる太陽ですが、1日の動きと1年の動きとにしっかりと区別して勉強をするようにしましょう。
まず、1日の動きです。1日の中で太陽が動いて見えるのは地球の自転が関係しています。太陽は朝東から日が出て南の空を通って西に日の入りをします。このように太陽が動いて見えるのは地球が地軸を中心として西から東に自転をしているからです。
次に、1年の動きです。太陽の日の出である東の方角と日の入りである西の方角ですが、実は日々少しずつ異なります。春分と秋分では真東から太陽の日の出が起こり、真西に太陽の日の入りがおきます。夏至ではもっとも北よりの東から日の出が起こり、最も北よりの西に日の入りが起きます。逆に、冬至では、最も南よりの東から日の出が起こり、最も南寄りの西に日の入りが起きます。
このように、1年を通じて太陽の動きの方角が異なるのは、地球が公転をしていることによるのです。
1年の四季である春夏秋冬を通してみると、春から夏にかけては気温が上昇し夏から秋さらには冬に向けてどんどんと寒くなっていきます。これは、先ほどの地球の公転によって、太陽の1日の動きに違いがあるためです。日中太陽が南の方向にある時の高度を南中高度といいますが、夏至で一番高度が高くなり、逆に冬至ではもっとも南中高度が低くなるためです。
私たちは1年を通じて四季による気温の変化を体感していますが、太陽の動きをしっかりと理解したうえで四季の特徴を考えると新しい発見があるものなのです。