小学校5年生になると周辺の中学受験を目指す子供たちの多くが勉強を始めるはずです。徐々に受験勉強がヒートアップし始める時期とも言えるでしょう。すでにこれまでに受験を意識した勉強をしてきた子供であればここで焦る必要はありません。これまで通り日々の勉強を継続していくことが大切です。
小学校5年生の段階であれば、苦手な科目をなくすような勉強を続けていくことがいいでしょう。中学受験はあくまでも全科目の合計得点を優先して考えるべきです。いくら得意な科目で高得点を狙えるとしても、苦手な科目で低い点数を出してしまうようでは合格は難しいからです。
多くの子供たちは得意な科目ばかりを一生懸命に勉強をする傾向があります。それは少々難しい問題であっても正解をすることが出来るので楽しいからでしょう。得意な科目をさらに伸ばしていくことも非常にいいことなのですが、伸びしろの大きい苦手な科目での得点力を考える方が得策です。
多くの場合、苦手な科目というものは基本的な事の全体像を十分に理解していないことに原因があります。なので、苦手な科目を勉強する際にはとにかく基本を重視した学習に取り組むことがおすすめです。これなくして応用問題を解くことはできませんよね。
小学校5年生ですとまだ受験まで2年近くもあるというように思いがちですが、受験までは思いのほかあっという間ですので注意が必要です。これから受験するまでに学ばなければいけないことは山の様にあります。なので、しっかりと学習目標や勉強の計画をイメージするといいでしょう。
まずは年間の大きな学習計画を考えてみましょう。この小学5年生のうちに各科目で学ぶべきことをリストアップしてみるといいでしょう。各科目の重要なテーマなどである程度大きな分類でも構わないと思います。そして、いつまでに各テーマをマスターしていかなければならないのかを埋め込んでみるといいです。
実際にざっくりとしたスケジュールを描いてみると、かなり大変だなということがお分かり頂けると思います。もちろん、このスケジュールには得意科目や不得意科目といった調整も必要です。苦手な科目には想定している以上に時間がかかってしまうことが多いからです。
小学校5年生で本格的に中学受験を目指している子供の多くは進学塾などに通っていることでしょう。でも、大人数での授業を前提としている塾であると、基本的には塾で決められているスケジュールに沿って授業が進んでいってしまいます。そうなると苦手な科目がついていけないという子供が出てくるのです。
このように大手の進学塾ですと出来る子を前提としたペースで授業が進んでしまうため、苦手な科目で後れを取ってしまう子供にとってはそれだけでは足りないという状況になってしまいます。そこで、多くの子供が苦手な科目を補強するために、塾以外で個別指導や家庭教師を活用しているのです。
小学校5年生では何しろ苦手な科目をいかにしてなくしていくのかをじっくりと考えてみるのがいいです。そのためには家族の協力も必要になってきます。自分の子供がいまどの科目に苦手意識を持っているのかということには常にアンテナを張っていることが大切です。
小学校5年生で塾などに通っていると模擬試験などを受ける機会も多いと思います。最初は思うような点数が取れなかったり、偏差値が低くてビックリしてしまうことも多いはずです。このままではマズイと落ち込んでしまうこともあるかもしれませんが、気にしすぎる必要はありません。
むしろ早いうちに中学受験の厳しさを知ることが出来て良かったと思うべきでしょう。これが受験直前期だったら大変なことですが、まだ時間は十分にありますのでしっかりと毎日の勉強のやり方を考えてみるきっかけにすることが大切です。
小学校5年生の子供であれば、正しい勉強方法を継続していればみるみる成績が上がってくることが多いです。偏差値が20以上も上がったなんてことも決して珍しいことではありません。そのためにも、今回の模試でどこができなかったのかを十分に分析して必要な措置を行うことに集中していきましょう。