四角形でも特殊なものに平行四辺形があります。定義は、2組の対辺がそれぞれ平行な四角形のことです。まずはしっかりと定義を覚えるようにしてください。このあたりの図形から少々定義が覚えにくいと感じる子供が出てきますので、定義をしっかりと覚えるということを心がけましょう。
さて、平行四辺形の面積の公式は何ですか?ちょっと大人の方でも忘れてしまって思い出せないという方もいるのではないでしょうか!?たしかに面積の公式ともなってきますと、パッとは思い出せないかもしれませんが、図形のイメージを思い浮かべてみると意外と記憶に残りやすいと思います。
そこで、簡単ですが、イメージ図で平行四辺形の面積の公式を確認してみましょう。
いかがでしょうか?青く塗ってある三角形の部分を切り取って右側にずらしてみると、元の形が平行四辺形であったのに、長方形に変わっているのがご確認できたかと思います。
このように、平行四辺形の面積の公式は丸暗記をするのではなくて、イメージで柔軟に覚えていくということがとても大切です。
まだ小学生の子供に頭ごなしで暗記をしなさいというのはおすすめしません。特に図形問題であてはまることなのですが、とにかく暗記しなければいけないことは必要最小限にとどめておき、多くの大切な事はイメージで覚えるということが可能になってきます。
これは、子供が暗記することを少なくするというだけではなくて、柔軟な思考をもって様々な角度から物事を見たり考えたりすることが出来るようになるという点でとても大切な事でもあります。できるだけ子供が分かりやすい方法で教えてあげることが大切です。
算数ではよく公式というものが各分野ででてきます。この公式を覚えてしまえば、基本的にその分野の問題を解くうえで非常に大きな手がかりになるのですが、すべての公式を丸暗記するというのは小学生の子供の算数への熱意が奪われてしまいます。本当に暗記しなければいけない公式以外はなるべくイメージでとらえるようにしましょう。
平行四辺形の面積の公式も暗記をするようなものではないと考えています。先ほどのイメージ図をしっかりと頭に入れておけばそれで十分です。子供は納得さえしてしまえば無理に暗記をしなくても問題を解くことはできるはずなのです。