歴史でまず最初に出てくるのは旧石器時代です。長い人類の歴史を分類する際に旧石器時代とは土器を使っていない時代のことをいいます。この旧石器時代の人々が使っていた道具というのは、打製石器となります。
打製石器というのは、石を割って作った道具です。まだあまり複雑な過程を経ていない原始的な道具ということになります。
まずは、このような打製石器を学習する際には、旧石器時代の人々がどのような生活をしていたのかということを十分に理解して、その生活に使う道具としてイメージを膨らませてみるといいでしょう。
現代の私たちの日々の食事は農家でお米や野菜などを栽培していますが、旧石器時代の人々は食べ物を自分たちで育てるのではなく、動物の狩りに出たり、植物の採集をしたりしていました。
なので、このような狩りや採集をするときに使うのが打製石器ということになります。当時の人々の生活スタイルと道具はセットで覚えることでより理解が深まります。
旧石器時代の特徴を一言でいうのであれば、土器を使用していなかった時代となるでしょう。なので、日本の旧石器時代のことを先土器時代とも呼びます。もともとは日本列島は大陸と陸続きだったのですが、氷河期に人々がナウマン象などを追って日本列島に移動してきたとされています。
やがて、今の日本の様に大陸と分断された日本列島になっていきましたので、日本における旧石器時代のことを先土器時代と呼ぶというわけです。無土器時代という言い方もありますが、小学校では特に意識せずに同じと考えておいていいかと思います。
歴史の謎を紐解いてくれるのが遺跡です。日本の旧石器時代の遺跡といえば群馬県の岩宿遺跡がとても有名ですし、よく問題にも出てきます。時代ごとに代表的な遺跡がいくつか出てきますので、それぞれの遺跡が何時代の遺跡であるのかはよく整理して勉強をしていくといいでしょう。
岩宿遺跡の発見者は相沢忠洋です。関東ローム層から打製石器が発見されたことで、日本にも旧石器時代があったということが分かったということになります。