理科では水溶液についても学びます。水溶液という言葉は耳にしたことがあると思いますが、なんとなく知っているということで済ましてしまうことが多いので注意が必要でしょう。水溶液とは何かしらの物を水に溶かした液体のことです。ここまでは想像通りかもしれませんね。
水溶液ですが、透明という特徴をもっています。見た目が透明でない場合は水溶液ではないのでしっかりとおさえておきましょう。
ちなみに、何が水に溶けて水溶液になっているのかということも知っておくといいでしょう。それは、固体・液体・気体と何でもあるということです。固体の代表的なものとしては、砂糖や食塩などがあります。液体の代表的なものにはアルコールなどがあります。気体の代表的なものにはアンモニアなどがあります。
この水溶液ですが、砂糖や食塩などの溶けている物は無限に解けるわけではありません。解ける限界があり、それを溶解度といい、目いっぱい溶けている状態の水溶液を飽和水溶液といいます。
この、物が解ける限界の溶解度は、気温によって変化しますが、その変化の仕方が物によって異なります。よくグラフでこれは何でしょうという問題が出ますので、合せて確認してみるといいでしょう。特に食塩は温度が上昇してもあまり溶ける量が増えないためよく出題されます。
水溶液の分野は物を溶かすということに関連して濃度を計算するという問題が出やすいです。それほど複雑な計算ではありませんが、算数の苦手な子供にとっては少々手ごわい印象もありますので、実際に子供自身がノートに計算をして解くというところまで勉強するべきです。
濃度の求め方はとても簡単です。物の重さ/水溶液全体の重さ×100です。慣れればそれほど苦も無く答えを導き出すことが出来るはずです。
水溶液の濃度の応用問題として、元の水溶液に溶かしている物をさらに増やしたり、水を加えたり、水溶液を蒸発させるということがあります。当然、そのような変化を加えると水溶液の濃度も変化が生じることになります。
実際に元の水溶液と加える変化と変化後の水溶液の3つの図を書いてみると子供でもイメージがつくと思います。しっかりと状況を子供が理解できるかどうかがポイントになると思います。