理科で豆電球を使って電気の流れを勉強するときに大切な項目として、直列つなぎと並列つなぎがあります。電気のなかでも重要性の高い項目ですので、しっかりと正確に知識をつけることが大切です。
この、直列つなぎと並列つなぎは別々に覚えるのではなくて、それぞれの場合にどういう結果になるのかを対比しながらセットで覚えていくというのがいいでしょう。
まずは、それぞれの定義を確認してみたいと思います。
直列つなぎというのは、電気の流れ道が1つしかないようなつなぎ方です。電気の流れに枝分かれが生じていないということにもなります。
並列つなぎは、電気の流れ道が2つ以上に枝分かれしているようなつなぎ方のことをいいます。
この定義はしっかりと覚えるようにしましょう。電流の流れ道という観点での分類なんだということに意識を置いてみると分かりやすいと思います。図を見てすぐに直列つなぎであるのか、それとも並列つなぎであるのかが瞬時に判断できるようになるということが大切でしょう。
電池をもとにして豆電球に明かりをつけるということを考えた場合、電池と豆電球と2種類のものが登場してくることになります。それぞれに直列つなぎと並列つなぎができますので、どちらのケースを学んでいるのかを混同しないようにしましょう。
豆電球を直列つなぎにすると、それぞれの豆電球は暗くなっていきます。これは豆電球を増やすことで電流が減っていくからです。
また、豆電球を並列つなぎにした場合には、電気の流れが枝分かれしているためそれぞれの豆電球での電流は変わらないので、明るさは変わりません。
今度は電池の直列つなぎと並列つなぎというケースです。豆電球は1つだけです。先ほどのケースとの違いはしっかりと把握してください。
まず、電池の直列つなぎのケースですが、電流が増えることになりますので、豆電球は明るくなります。
一方、電池の並列つなぎのケースですと、豆電球の明るさは変わることはありません。
このように、それぞれのケースでどのような結果になるかということを対比しながらセットで確認していくことがいいでしょう。ご自宅でも簡単な実験ができると思いますので、ご家族で楽しみながら試してみてもいいと思います。