小学校では種の発芽と成長を勉強します。種の構造と名称や働きをしっかりと理解して、種がどのように成長し育っていくのかということを学びます。子供でもこれまでの経験でなんとなくイメージができる分野ですが、何となく知っているというだけでは不十分ですので、しっかりと正しい知識を身につけることを目指しましょう。
まず、種のなかがどうなっているのかということを学ぶのですが、ここをしっかりと知っておかないと種の発芽や成長に進めませんので、しっかりと正確に覚えるようにしましょう。
種は、どのようなものでできているのかという点で2種類に分けることができます。それは有胚乳種子と無胚乳種子です。胚乳があるかどうかということで区分されます。
まず、有胚乳種子ですが、胚と胚乳からできています。胚はこれから成長していくときに根となる幼根や茎になるはいじく最初に発芽する際の葉になる子葉があります。そして胚乳には養分が蓄えられています。
無胚乳種子には胚乳がありませんが、かわりに子葉に養分が蓄えられているということになります。
ここまで理解が出来たら、実際に各ご家庭で種をもとに発芽をさせてみると子供も興味を持つでしょう。
発芽の様子は各ご家庭でもお手軽に観察することが出来ますので、ご家族でじっくりと観察をしてみるのがおすすめです。発芽をする際に必要な事は3つです。水・酸素・適度な温度です。空気に触れるくらいの水に浸して、温かい場所に置いておくということがポイントとなります。
何の種の発芽を選びかにもよりますが、子葉が地上にでるものとでないものとにわかれます。発芽の大まかな順番は、根が出て、子葉が出て、本葉が出るという流れです。じっくりとその様子を観察してみると楽しいと思います。
理科が苦手な子供はじっくりと観察をするということを経験として身についていないことがあります。教科書で書いてあることをそのまま受け入れるよりも、実際に自分自身の目で見て納得してしまう方が理解が早いことが多いです。理科は全ての科目のなかでも観察によって大きく成績を伸ばせる科目と言えるでしょう。
そんな理科の中でも、種の発芽と成長の分野は特に観察によって勉強の大半をカバーできると思います。上記で書いた内容をただそのまま覚えるのではすぐに忘れてしまうことがあるでしょう。でも、実際に種の発芽の様子を見ることで確実な知識になっていくはずです。