算数が苦手な子供は基本的な計算力が身についていないことが多いです。ここでいう基本的な計算力というのは、足し算・引き算・掛け算・割り算のことを指しています。これらの計算力は小学校の勉強だけでなくて、これから中学校や高校に進学してもずっとついてくる基本といえます。
このような足し算・引き算・掛け算・割り算でつまずいてしまうとずっと算数は苦手で大嫌いとなってしまいますので、とにかく出来るようになるまで繰り返し練習をするということを心がけましょう。
基本的な計算力を身につけるためには、何も難しい問題を解く必要はありません。本当に簡単な計算問題をしっかりとすらすらとできるようになるということをまずは目指してみましょう。
例えば、9+15=24とか、27-8=19とか、8×12=96とか36÷6=6くらいのレベルの問題を100問くらいずつ用意して全問正解できるように特訓するといった感じでいいと思います。
最初のうちは、頭の中で暗算をすることはできない子供であれば、両手を使ってもいいでしょうし、ノートに書いてみるというのでもいいでしょう。ただ、最終的には自分の頭の中で計算して答えられるくらいにまで引き上げていくのが理想です。
慣れてきたら、少しずつ桁数の大きい数字の計算をしていくことでどんどんと計算力を高めていくのです。
計算力は一日にしてならずということは常に忘れずにいたいです。生まれつき算数が肌に合っている子供は別として、通常は子供が十分な計算力を身につけるのにはそれなりに時間もかかりますし、根気も必要になってくるものです。なので、とにかく毎日繰り返し計算問題を解くということを心がけましょう。
特に小学校中学年くらいまでの時期においてこのような基本的な計算力がしっかりと身についているかどうかで高学年での算数を解くうえで非常に重要になってきます。ほどほど出来るようになったというので満足することなく完全にすらすらと出来るようになるまでは練習を止めてはいけません。
計算問題というとたくさんの問題を解けるようにならければいけないということを想像する方もいるかもしれませんが、計算が苦手な子供には、毎日同じ問題を繰り返し解かせるという方法も効果的です。最初は全ての問題を解き終わるまでに長い時間がかかるかもしれませんが、繰り返しているうちにどんどんと時間は短縮されていきます。
同じ問題を何度も解いてるわけですから、子供も徐々に慣れてきますし、答えを出すのに苦労をしなくなります。この前まで凄く時間がかかっていたのに、なんだかすらすら解けるようになってきたという自覚を持つことが出来るはずです。それが、徐々に自信へと変わっていくはずです。